絵本からはじまる。

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絵本「ごりらっぱ」から広がる世界

 しりとり。子どもたちが大好きな遊びの一つです。私も子どもの頃は、家族でドライブに行くときなど、しりとり遊びをよくしたものです。

 そのうち、普通のしりとりでは飽きてくるため、いろいろ複雑なルールを取り入れていきます。食べ物限定。動物限定。家にあるもの限定...etc。そのうち険悪な雰囲気になったり。懐かしい思い出です。

 ということで、今回紹介する絵本は「りんごりらっぱ」です。

 

 

絵本の表紙絵と感想・考察

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 ページをめくると、真っ赤なリンゴが登場します。まずは「りんご🍎」。次のページには大きなゴリラが登場。「りんご🍎」→「ごりら🦍」の王道の流れ。さて、次のページ。ゴリラがリンゴを手にしていると、右端になにやら見えてきました。

 しりとり遊びをした人なら、この後につづくものはもうお分かりですね? はい、「らっぱ🎺」ですが。。。あれあれ? ページの下の緑の芝生らしき部分に書いてある文字に注目してください。

 「りんごりら」と書いてあります。

 …そういえば、絵本のタイトルは「りんごりらっぱ」でした。そうなんです。この絵本で繰り広げられる「しりとり遊び」は文字の最初と最後が重なるのがお約束。さらに、ページをめくると、なんだか面白い展開になってきます。非常にシュールでニヤニヤしてしまいました。

 この続きはぜひ絵本で読んでくださいね。難易度の高い「しりとり遊び」みたいですね。ちょっと挑戦したくなりました。

 

  • こどものとも年中向き 2020年6月号
  • りんごりらっぱ
  • あべけんじ 作絵
  • 福音館書店
  • 2020年6月発刊
  • 対象→ 4歳から
  • 季節→ いつでも

 

福音館書店月刊絵本「こどものとも年中向き」の定期購読について

 「こどものとも年中向き」は4〜5歳向けに1ヶ月に1回、発刊される定期購読絵本です。

 個人での定期購読申込みもできますし、大きな書店などではバックナンバーを取り揃えていることが多く、その場で購入することもできます。バックナンバーを取り扱っている書店一覧をネットでは調べることができませんでしたので、店頭でお尋ねください。

 なお、公式サイトではこれからのラインナップも見ることができますので、興味のある方はぜひサイトをご覧ください。

 

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作者の他の作品紹介

 作者のあべけんじさん。絵本はあまり出していないようですが、「こどものとも0,1,2」という赤ちゃん向けの月刊絵本にて、とても可愛らしい作品を描いていらっしゃいます。

 

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  さらに、フランス在住のあべけんじさんは、フランス語の「Les Trois Gibbons」(3冊シリーズ)を発刊されており、2019年5月に翻訳版が福音館書店より発刊されました。

 

Les trois Gibbons

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さんびきのおさる (世界傑作絵本シリーズ)

さんびきのおさる (世界傑作絵本シリーズ)

  • 作者:安部 賢司
  • 発売日: 2019/05/08
  • メディア: 単行本

 

海外で評価された絵本作家たち

  そこで、海外で評価され逆輸入という形で絵本を発刊することになった絵本作家について少し調べてみました。

 谷口智則さんという絵本作家さんがいらっしゃいます。1978年生まれでフランス、イタリアで評価され絵本を出版、のちに日本に逆輸入される形に人気に火が付きました。

 谷口さんは20歳のときに、ボローニャ国際絵本原画展を見て、独学で絵本を制作開始。そののち、大学卒業後に絵本「サルくんとお月さま」が絵本コンテストで特別賞に輝いたことから、絵本デビュー。

 

サルくんとお月さま

サルくんとお月さま

 

 しかし、人生甘くはありません。絵本作家としては同作品はあまり売れず絶版。そんなときにフランスのとある出版社の社長から「作品を見せてほしい」谷口さんにメールが届きます。谷口さんの知らないところで、作品がフランスに渡っていたらしいのです。結果として作品が社長に評価され、フランスで絵本が出版されたとか。

 人気が日本へも飛び火。逆輸入される形で、谷口さんの絵本が日本でも出版されることになりました。

 

日本語版
おおきいサンタとちいさいサンタ
フランス語版
Deux pères Noël (les)

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ボローニャ国際絵本原画展で入賞後、絵本を発刊した絵本作家たち

 そこで、ボローニャ国際絵本原画展で入賞し、その後絵本を発刊した絵本作家たちをピックアップ、紹介します。概要は以下の通りです。

 

6歳以上の世界のイラストレーターを対象にした原画展が併催されている。応募者はフィクションまたはノンフィクションのイラストレーション5点を郵送し、受賞者の作品は会場で展示されるほか、年鑑として印刷刊行され、後日日本国際児童図書評議会 (JBBY) などによる巡回展でも展示される。2009年には61ヶ国から2714件の応募があり、うち81名(日本人18名)が受賞した。受賞の有無に関わらず、応募者全員に図書展への入場資格が与えられる。会場にはイラストレーターの交流のためのカフェも設けられている。例年、参加国から1ヶ国を主賓国として取り上げ特集を行っている。

ボローニャ国際児童図書展 - Wikipedia

 

  では、日本人で受賞された方のうち、絵本を出されている絵本作家の皆さんを以下の通り紹介していきます。

 

ボローニャ国際絵本原画展で入賞者一覧(一部紹介)

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表紙 詳細
だれのじてんしゃ

1983年
🏆グラフィック賞受賞

だれのじてんしゃ
 高畠 純

たいこ (幼児絵本シリーズ) 1998年
🏆入選

たいこ
 桶勝朋巳
くっついた 2001, 2003, 2004, 2005, 2006, 2007年
🏆入選

くっついた
 三浦太郎
おさんぽ くろくま (おはなし・くろくま) 2001, 2003, 2006, 2011年
🏆入選

おさんぽ くろくま
 たかいよしかず
おめんです 2004年
🏆入選

おめんです
 いしかわこうじ
はい たっち(エンブックスの赤ちゃん絵本) 2005, 2006年
🏆入選

はい たっち
 からさわようすけ
たべもの だーれ? (講談社の幼児えほん) 2009年
🏆入選

たべものだーれ?
 よねづゆうすけ
2009年
🏆入選

ゆきちゃんのおさいふ
 松村真衣子
ぴっぽのたび 2012年🏆入選
2013年🏆SM国際出版賞受賞

ひっぽのたび
 利根里衣
2014年
🏆入選

おいしいものいっぱい
 加賀屋泰子
ぱたぱたえほん (エンブックスの赤ちゃん絵本) 2016年
🏆入選

ぱたぱたえほん
 miyauni(みやうに)

 絵本は言葉の違いこそあれど万国共通だと思います。これからもっともっと世界に羽ばたいてほしいです。読んだらココで紹介していきます。